コンビ二弁当アートとは?
大勢の人を支えた挙句、蔑まれる涙の英雄
「最近は、忙しくてコンビ二弁当ばっかり。」
「私なんかコンビ二弁当だよ、、、。」
こんな言葉を一度は耳にした、あるいは口にしたことがある人は多いはず。
かくいう松岡ぜんぶも、コンビ二弁当を食べることは体に良くない、誇れることではない、できるなら食べないほうが良い、というようなイメージを抱いている。
添加物や栄養の偏りを指摘され、さらにゴミ屋敷などの部屋に無数に散らばったコンビ二弁当の空き箱などがメディアで発信されることもある。
コンビ二弁当=怠慢、不健康の象徴というような位置づけである。
しかしこのコンビ二弁当
いったい何人の人間を救ってきたことだろう。
初めて発売されてから今日まで、そして明日も、その次の日も。
日本の人口よりもはるかに多く、海外も含めると天文学的な数のコンビ二弁当が製造、消費されている。
大勢の生命を支えた挙句、
「こんなもの」というポジション。
この悲劇。
コンビ二弁当を食べたことがない、そんなには食べない、という人にも
今一度、シンボルとしてのこれを観て欲しい。
松岡ぜんぶはコンビ二弁当を賛歌し、現代人の生きることの象徴として
彼らのシンボリックな肖像画を描く。
それがコンビ二弁当アートである。
絵になりにくいものを絵にする
そもそもなぜ松岡ぜんぶがコンビ二弁当を主題として描こうとしたか。
もちろん先述のようにコンビ二弁当には「独特の位置づけ」があると感じるから主題に選んだが、コンビ二弁当以外にもテーマとして取り組んでいるモチーフがある。
具体的にはこれからのご紹介をお待ちいただきたいのだが、要するに「絵になりにくい、一般的に美しくない、かっこ悪い」というポジションの物質や事象にスポットライトをあて、その美しさ、尊さをつまびらかにしたいという目標がある。そしてその事に私のミッションを強く感じるのである。
つづく